SACDのリッピング


某ゲーム機の160GB以下の機種は修理受付が終了している。もはや市場に出た商品が使い尽くされるのを待つばかり。

市販のPCやオーディオ機器では絶対に不可能とされてきたSACDリッピングですがセキュリティの甘かった某ゲーム機の初期バージョンの改造で可能になるらしいです(都市伝説)。素人オーディオは試したことはないですが知り合い筋からは本当らしいという声も聞かれます。著作権法の改正で違法行為になってしまったことから下火っているようですが過去のブログには「出来た!」みたいな書き込みも多数残っているようですし、当時のリッピングツールとおぼしきソフトウエアについても実際にダウンロードできる状態にはあるようです(もちろん誰でも自由にアクセスできるわけではないようですが)。

昔のブログにはDSFファイルをAudio Gateを使ってリニアPCMに変換して再生などという事例ばかりでしたが数年後の今はUSB経由であってもDSFのネイティブ再生が可能になっています。すなわちリッピングしたファイルはSACDと同じ品質で再生できる可能性が高いということです。強いて云えばへたなトランスポートでリアルタイムにディスクを読んで再生するよりはフラッシュメモリ上のファイルを再生する方が高品質という可能性だってあります。またSACDの多くは外部DACを使ってSACDを再生することはできないですしワードクロックすら使えないものばかりですがファイルで再生するならDA-3000のような低価格の機器でもワードクロックは使えるし内蔵DACがしょぼいと思えばSDIFを受けられるMYTEK DSD192などの外部DACを使うこともできます。この組み合わせで聞くDSDは合計30万にしてはなかなかのものです。DSD192に限ってはUSB経由でも使うことができます。あるいは15万前後のネットワークオーディオプレイヤーで問題なく元SACDの音源が聞けてしまうということにもなります。つまりはハイレゾ機器でDSDの再生が可能になりつつある現在では利用価値が高いということです。※MYTEKはSDIFが受けられる以外にはあまりメリットはないのでKORGの安いDACでも良いような気もします。

ハイレゾの基本戦略の1つは過去の資産の焼き直しにあるようです。つまりこうです。自分で所有しているSACDをネットワーク系ストレージ系のハイレゾ機器で聴こうと思っても無理なので仕方なく同じタイトルのDSFファイルを買うしかないか...みたいな、あるいはオリジナルマスターテープを使ったDSDや96/24のリマスターが出たから買うしかないか...みたいな。この焼き直し戦略が基本にある限りは売り手としてSACD著作権保護の撤廃はできないでしょう。

そんなのはおかしいと思ったとしても某ゲーム機の初期バージョンのライフも長くはないでしょうし(すでに修理受付も終了)それに代わるハードもないわけですからCDのようにリッピングが簡単にできちゃうから著作権保護なんか意味がないよみたいな話にはなりにくいです。特定のファーム以降ではパッチが当てられていて別OSのインストールは不可になっているということですし、かなり条件が揃っていないと都市伝説の再現実験もできないということです。しかもSACDをコレクションしていない人にとっては無意味に近いので検証する動機があると云えるポピュレーションも極めて小さいということになりましょう。※オークションで出回っているPS3は値段の割に程度のよろしくないものが多いという印象があります。中古屋さんで客観的に査定されたもののほうが良品は多でしょうきっと。ダメなものに高い値段はつけないでしょうから。

DSFファイルへのエクスポートは手持ちのSACDの資産を有効活用(SACDの名盤の多くはDSFファイルでは手に入らないしあったとしても高額であることが多い)するという点では価値のある行為になるでしょう。SACDプレイヤー以外で再生できる選択肢を与えてもらえることになりますからね。あるいはハードのテスト用ファイルを簡単に作れるという点でも利用価値はあると思われます。高級SACDプレイヤーとネットワーク系オーディオプレイヤーあるいはSDIF搭載のプロ機との比較も簡単にできるということになります。※いまのところ高級なSACDプレイヤーに勝てるネットワークプレイヤーは滅多にないとは思われます。クオリティを落としてまでネットワークからリアルタイムにファイルを持ってくる必要性を感じません。面倒でも高速なメモリにコピーして再生するのが良いように思われます。

これらの観点から素人オーディオとしてはハイレゾで十分儲けた暁にはSACD著作権保護を撤廃してくれてもいいんじゃないかと思う次第でございます。儲けるというのはSACDですでにリリースしたタイトルをDSFファイルの配信で再販するということでもあり、すでに世の中に出回ってしまったものを保護するなんてあんまり意味がないはずですから。

なお当方では「都市伝説」に関するご質問については一切お答えできません。再現実験についても当然行っておりませんのでご了承くださいませ(素人オーディオのPS3のファームは2.35のままですから)。

ブログを見てくださってる方には良い話かどうかわからないですが...情報提供です。
都市伝説の検証用に使える某ゲーム機の保守パーツが大手通販サイトで投げ売り状態のようです。値段の安いものからどんどん売れてなくなりつつあるようです。本家のサービスセンターは修理は受けるけれどパーツは売らないと云っていたのにサポートを終了したらいきなり部品を流通させてきました。んまあ...あとは勝手に自分で直して使ってねってことなんでしょうね。

再現実験のアイテムで探すのが意外に難しいのは Version 0.3 のパッケージのようです。1,2時間あればパッケージ以外のファイルは自力で見つけることはできるでしょうけれど。再現だけできればいいのなら別のバージョンでも問題はなさそうですが。※FOOBARはISOの再生ができるらしいですが。

追伸:
2年も前に書いた記事ですがアクセスが多いようなので一言書かせていただきます。古いパッケージを見つけるのは困難でよほど運がよくない限りは入手できないと思われます。新しいものであればTed's xxxxに何がしか書いてあるかもしれません。いずれにせよ当方は情報収集のみを行っていたもので都市伝説の真偽については未確認ですので悪しからずご了承ください。


2015年当時に入手できたファイルの一覧です(もちろん再現実験は行っておりません...純正以外のOSを入れると危険かもしれませんしね)。