AUDYN−CAP KP SN テスト指令


トリテックのAUDYN−CAP KP SN(スズ箔巻)


トリテックの製品はここ数年にわたりK先生が採用してこられた部品で、ごく最近の記事では、なぜかフランス製のソ連(オヤジギャグ)キャパシタにも触手を伸ばしておられるようです。きっと秋葉のK無線とかでリサーチして買い出しする特別チームでもあるんでしょう。

本題ですが、今回は、SN(スズ箔)キャパシタを評価せよとの指令があり、早速秋葉のK無線で購入してきたものでございます。

ところで、最近AUYDYN−CAPはシーリングを樹脂を白いものから黒いものに変えているらしく、もうほとんどが黒いものに入れ替わったようです。実は、私は黒いのが嫌いなので(何故か音があんまり良くないという印象?)わざわざ白のものを探してきて使ったりしていました。

トリテックの社長がドイツから日本を視察しに来たた際(たぶん最近でしょうな)、K無線も視察ルートになったらしく、K無線の方が、この樹脂のことを文句いってくれたらしいんです。樹脂が黒いのは音が良くないと言ってる人がいると(おれオレじゃんかよ)、そしたら、樹脂だけじゃなくって、実は中身も悪くなったんじゃないのみたいなこと言われたと思ったらしく、中身はなんも変えてない!とか、社長が大興奮で言い返したらしいんですよ。樹脂を黒くしたのは、なんかわかりませんけれど、汚れやすくて不良が目立つ(笑)あるいは黄色くなってくるとみずぼらしくて売れなくなる...みたいな理由だったらしいのですが、気を取り直して、まあ、じゃや白い元の樹脂にもどすように検討してみますわ...といって社長さんは帰ったそうです。実は樹脂を変更するときに、なんか構造的にもコストダウンでもしてたんじゃないかと...そんな怒らなくてもいいんですから樹脂の色だけならね。

K無線の方、ありがとうございます!これでAUDYNも良くなるかもしれません!

で今回調達したのは、0.22μが630V耐圧品で黒い樹脂モノです。0.33μが250V耐圧の白い樹脂モノです。白い0.33は、リードに関しても、0.22の黒よりずっと太いものが使われていることがおわかりいただけますでしょうか。このように250Vのものと630Vのものが区別なく混在して売られているので、よく見て買わないといけないですね。値段はどちらも一緒で、仕入れによってどっちになるかもよくわからないみたいです。

電池直結の場合のパスコンの最適値は0.22〜0.33だと思っています(0.33ではちょっと多いかな)。ですがキャパシタの作りが音を決めるなら、0.33でもしかたないかなと思います。0.33と同じ作りの0.22はずでになくなっているからです。

次回作のLH0032プリのときには、このSNを是非試してみたいと思います。K無線は年末セールで、明日の30日まで10%オフなんですが、ちょうど指令と重なってラッキーでした。

追記1:ソ連とはおフランス製のソーレンポリプロピレンコンデンサーのこと。ソーレンにもメタライズドとズス箔巻の2種類があるようです。AUDYNよりはお値段もお手頃かもです。あとは台湾製の同等品もあるようで、そちらはかなりお手頃感があります。もし試すならソーレンよりも台湾CAPが先でしょうか?

追記2:AUDYN SNはずっしり重いです。鳴きが抑制されてかちっと決まった音になることを期待しましょう。