実験の成果は?

急がせたので仕上がりはあんまり綺麗じゃないです。イニシャルが安いとこに頼んでるから仕方ないですけどね。パスコンやエミフィルは半田面にずらりと並んでいます。10K0もよさげな部品であることにお気づきでしょうか。


ここ1,2ヶ月もいろいろ忙しくブログをお休みしておりましたが、裏ではもちろんクロックの実験などは続けておりました。
この基板は少なくとも2作目には当たると思いますが、いろいろな面で使いづらいけれどそこそこ性能の良い某チップを使ったものです。原発の位相雑音レベルにもよりますが動作周波数を落として使うなら当面これ以上のチップを必要とすることはなさそうです。

お値段は100個程度の単価だと4000円から4500円ですが円安になれば5000円近くになるでしょうか。しかも手実装不可のCSPパッケージですから試作でもメタルマスクを起こしてマシン実装することにはなりますね。しかるに実験用の基板を起こすだけでも個人レベルとしてはかなりの金額を費やしておりいつの間にかK-01などが1,2台買えてしまうくらいにはなっています。

そこまでして失敗するかもしれない実験に挑む輩は滅多に居ないでしょうれど素人オーディオは実験に費やすのも悪くはないかなと思っています。メーカーが作れないような贅沢なものを好き勝手に作るのは結構楽しいですしそもそも10MHzの外部基準(ルビジウムなど)を使う方式は良くないと思っていますのでテスト以外の目的でメーカー製品を買うつもりはありません(なので自作する以外にはないでしょう)。

で、実験に時間をお金を費やしてみた成果ですが、そこそこのレベルのものは出来上がったかなというところです。尺度がないので自己満足としか云いようがありませんが、150万円のワードクロックを買うよりは同じだけの費用をかけても自分で作る方がマシだったとは思う次第です(少なくとも素人オーディオ自身の判断では明らかにマシと云えると思います)。下の方に写真もありますけれど、S洋製のOSコンではない低圧大容量電解コンデンサだらけの基板がそんなに良いわけはないと思いますけれどね(部品だけで音が決まる訳ではないですが大容量電解だらけにして良くなった試しはないです)。

高純度クロックを使うか使わないかでデジタルオーディオは全然違ってくるように思えます。この気持ちは実験を始めたころから変わらないです。

CDは16bitが痛いところですが純度の高いクロックがあれば結構聴けてしまいます。アナログレコードの時代にはアンプを良くすると聞こえなかった音が聞こえるなどと云われておりましたが、デジタルの場合はクロックを良くすると聞こえなかった音が聞こえると云い換えても悪くないでしょう。ただし、ちょっと良くしたくらいではそれはあてはまりません。できるだけ良くして初めて実感できるものではないかと思います。

素人オーディオは100円とかで売っている中古CDを物色するのが結構好きです。昔の歌謡曲などそれなりに製作費を掛けて作られたものはかなり聴けると思います。中古100円でも十分楽しめてしまうのがデジタルの良いところです。