SR(slew rate)の測定


菊水のFGE-3250(10KHzの矩形波


LH0032などの高速オペアンプのSR(スルーレート)を測定するためには、ファンクションジェネレーターやパルスジェネレーターなどの立ち上がりの早い信号が必要ですし、それなりの振幅で測定しないと正しい測定ができません。あるいはアンプの周波数帯域の上限よりずっと低い周波数の矩形波で測定するのが一般的でしょう。

たとえば素人オーディオ御用達のおんぼろFGE(ファンクションジェネレーター)では、TR(立ち上がり時間)は11nSですが、AMP(振幅)が2.5V程度の場合には185V/μS程度にしかなりません。しかしながら、このFGEの出力アンプのSRが非常に大きいため、ある程度振幅がが増加してもTR(立ち上がり時間)は一定で、AMPが大きい程SRの値としては大きくなります。

LH0032は10V程度スイングさせることは問題ないので、TR=11nSであればLH0032の最大値の500V/μSは超える計算になり概ね問題なく測定可能かと思います。

たとえばですが、パナソニックのオーディオ用低ひずみ発振器VP7201Aは、実測のTRは200nSでした。なので振幅が10Vあっても40V/μSくらいにしかなりません。

なおここでいう振幅は必ずしもPP(ピークTOピーク)ではありません。理想的なパルスであれば振幅=PPになりますが...