58503Aと返事をするZ3801A


58503Aと返事をするZ3801A

その筋では有名な58503Aと返事をするZ3801Aです。海外の某販売元からおそらく今でも入手可能だと思います。
このZ3801Aはファームが書き換えられLIFE COUNTがゼロに戻っているらしく年代の割には異様に少ない時間しか使っていないことになっています。ファームが書き換わっているので(*IDN?=58503A)事情を知らない人は58503Aであると信じてしまうでしょう。でも中身はれっきとしたZ3801Aです。58503Aには10MHzだけではなく1PPSがあったと思いますしパネルにも58503Aと書いてあるはずですから。

販売元は58503AとZ3801Aを併売しているので、外観が非常に良く似ている両者を明確に区別して販売しています(Z3801Aよりは58503Aの方がずっと高いです)。Z3801Aの方には58503Aのファームを載せた(自分たちでupgradeした)とちゃんと書いています。58503Aについては、真性品とおぼしきものには前面パネルにFLディスプレイがついていてなにがしかの操作ボタンがあったように思いますが(pdfの資料でもebayなどの出品物の多くもそうでした)、FLや操作スイッチを省略したバージョンということはあり得なくはないですし、一応パネルにも「58503A」と書いてありますから、あるいは手を加えていない本物の58503Aなのかもしれませんね。

で、でこの販売元に58503Aの内部写真を見せてもらいましたが(貴重な資料です)以下の通り1.10MHz出力以外に1PPSとおぼしき端子が出ている 2. AC入力のスイッチング電源を内蔵している 3. OCXOがZ3801Aと異なるものであることことが確認できるかと思います。なのでどちらが良いかは別として、Z3801Aに58503Aのファームを載せたものと58503Aとは仕様が異なるようです。



これが販売元が提供した58503Aの内部写真です。53132Aや33250Aと同じようにハンドルもついています。でもこのOCXOは何なんでしょう?MTIっぽいですけれど詳細不明です。



これが58503Aと返事をするZ3801Aの内部写真です。外観はそこそこ綺麗ですが内部には結構ホコリが溜まっていることもあります。部品のDATE CODEからこの個体の製造年月は1998年後半と予測できます。



ファームを書き込んであるフラッシュ(PLCC)にはしっかり「Z3801」とラベルが貼ってあります。58503Aには58503と書いてあるかどうかまではわかりませんけれど...


しかるに、Z3801Aに58503Aのファームを載せていて中身はZ3801Aであるというのがおそらく正解であるはずですね。Z3801AはDC-DCコンバーターを搭載したDC入力で1PPSがなという代物です。

ところで...この販売元でずーと回転寿司状態だった「20台一括で売ります」がいつの間にか消えているようです。1台あたり300ドルくらいだったと思いますが...過去2年くらいはずっと売れずに残っていましたのでよく覚えています。

たぶんアンテナとかACアダプタとがコントロールソフト(SatStat)がついたフルバンドル版もあったんじゃないかなと思います。定番品はそっちの方なんじゃないかと...私が最初に買ったGPSはたぶんそれでしたね。

ということで...検索でこの記事を探して来られた(とくにGPSビギナーの)方には、そこそこ有益な情報を提供できたのではないかと思う次第でございます。いずれにしても素人オーディオは素人なんで、まるで弁護士みたいにメールサポート有料なんて云いませんから(笑)