フェライトコアの効果
秋葉のお店で買った規格不明のフェライトコア貫通端子(青っちい部品はファミコンとか開けたらはいってそうな感じ)
分周で作ったワードクロック(矩形波)のノイズ気になるため、クロックのノイズを減らすには何がいいのかなと思いムラタ製作所などの資料を物色してみました。
最も効果がありそうなのはパイ型のLCフィルタとかでしょうけれど、正弦波相手ならいざ知らず、そんなものを矩形波のノイズ取りに使ったが最後、波形がなまってしまうことは請け合いでしょう。なので使えたとしてもフェライトコア程度ではないかと思って秋葉で適当に買ってきました。
もちろんこれは44.1KHzを通すために立ち上がりが5nS程度のクロックを想定しているからで、波形が100nSとかになまってもよいならパイ型フィルタもありえるかもしれません。
受ける相手がPOSITIVEエッジのTTLレベルであることを想定しているので、こんなことを云っても良い?のですが、もし相手が5V C-MOSだったらノイズ(アンダーシュート)は切実な問題になるでしょうね。50Ω負荷では振幅が3Vとか4Vしかないので、エッジを甘くしてもノイズを減らさないとジッタの原因になりかねないですから。しかしながスロークロックにするとスレッショルド付近のゆらぎが大きくなることは確実なのでロージッターの条件とは相反しそうですし、困難が予測されます。
受けがTTLだと信号レベルが低くても良いという利点もありますが、実は、ロージッターのクロックを転送するという点でも有利になるのではないかと思います。
で、肝心のフェライトの効果ですが、あまりに絶大な効果に驚いています。いやあこれはやりすぎです。いきなり立ち上がりが鈍って使いものになりませんでした。外形からして10MHzから30MHzくらいの周波数で効いてくるものに見えますが。
この結果からずるとアミドンのフェライトビーズとかで十分なのかもしれません(笑)ので、ビーズを買ってきてメッキ線で巻いてみるとか、あるいは、もっとコアが細くて小さいものを使うとか、そうじゃないと全然意味がないです。
フェライトコアってすごいです。なんでこんなんで波形がなまるほどすごいのか直感として沸きませんでしたね。でも試してみてわかりました。