サブのオシロ

メインのオシロは結構使いなれてきたので不便はなくなってきましたが、頻繁に電源をON/OFFするのは気が引けるし、必ずしも高速広帯域を必要としない用途も多いので、サブのオシロを入れることにしました。壊したら高くつくのは目に見えているので必要のない用途に使うことは避けようという作戦です。
注文先は某中古ショップですが、測定器が専門ではなさそうで、意外な良品が安値でさばかれているところに目をつけました。セレクションとしては、できれば現行機種、かつ、製造から数年以内の比較的新しいもの、立ち上がり時間が1nS以下のもの(帯域では350MHz以上)、リアルタイムで1Gs以上を満たすものですが、これをテクトロの機種で探したら30万でも済まないでしょう。なので人気のない横河とか岩通レクロイとかを当たるのが裏筋かと。
レクロイはいっぱい出ていますが、大抵は汚れっぽい感じのものが多く、あんまり気乗りのするものではありません。はたまた古い横河やアジレントのCRTのDSOもかなり安く出ていますが、いまどきカラーでないオシロも気乗りがしません。どんどん消していって残ったのが現行ギリギリのDL17xxEシリーズでした。
サンプリング速度は1Gで、できれば2Gくらいは欲しいところですが繰り返し現象の観測ではデータを間引きした等価サンプリングで十分で、単発が本当に必要ならメインで測定すればよいと割り切りましょう。等価サンプリングは100Gらしいのでレクロイの古い機種よりは良さそうです。帯域については500MHz(700ps)なので合格です。LH0032程度のアンプであれば歯が立たないということはないでしょう。
横河のオシロはダサイとは思いますが、性能対価格で云えば悪くはないというところでしょうか。現行機種を格安で入手できるところも凄いです。とりあえずファームを最新にアップデートすることができるなどの御利益はあります。

ちなみに消されていったオシロ
アジレント30xxシリーズなど:
定価で20万くらいなので安いはずだが表示はなんとQVGAでいまどきそんなんじゃやってられない。いきなり却下。WINDOWS OSが搭載された怪しげなオシロも見かけるが内蔵HDDが壊れたらおしまいっぽい。
テクトロ30xxシリーズ:
作りは良さそうだが300MHz帯域でも通電のみオークションでさえ20万を軽く超えてしまう。製造は2001年以降で意外に新しくないはずだが実質より人気先行で高値。表示はVGAで一般的だが4CHはきつい。
レクロイ岩通各種:
やたらにでかい液晶でよさげではあるが手頃な価格のものは大抵2001年かそれ以前に発売された古い機種。解像度はよくわからないがたぶんVGA。アンバーCRT画面のオシロなら安いかもしれないが古い。総じていろんな機種が入り乱れていてよくわからない(笑)。

ちなみに仕方なく採用したオシロ
横河DL17xxEシリーズ:
一部を除き帯域は500MHzでこのクラスでは中古最安。設置面積が小さく邪魔にならない。液晶解像度はVGAなので4CHだと観測しにくいが2CHまでなら何とか可。

メインオシロがあるのであまり高いものを買うのはもったいないですよね...メイン同様、価格を最優先した結果、またもや現行品だけど安い横河のDLシリーズになってしまいました。
2番目の理由はコンパクトで邪魔にならないというところでしょうか。あんまり大きいのはこまりますね。B5ノートパソコンくらいの大きさにしてほしいですよ(笑)。



画面が小さいのでいつもIPS 1280x1024の液晶に写しています。間延びしても結構見易いです。
プリンタはUSB経由で国内主要メーカ品に対応しています。オシロから直接カラーレーザーにに打ち出せるのは便利です。ただきキャノンとは相性が悪くゼロックスとの相性がとてもよいという現象はありますが。キャノンはオンデマンドのモノクロしか使っていないので私的には問題ありません。