歪の少ないカード (続編)


実験用マシンで取った画面コピーなので少々見づらいです。

歪の少ないカードは実はFULL DUPLEX仕様で云うことなしなんですが1点だけ、これは仕方のないことなのですが、I/Oのサンプリング周波数を別々に設定できないのです。
44.1KのCD用DACの評価をするときには歪測定自体は192KSで行うべきですが1台ではそういうことはできないということです。従って別のボードでデジタル信号を発生させることになるのですが、ある事情によりPCカードがもう1枚必要であるため歪の少なかったカードを買うことにしました...で歪を測定した結果です。

わからないものです、まったく同じカードであるにもかかわらず、新しいものは3次歪がやたらに多いようです。これまでの最悪の-80db以上という結果に唖然としています。ボードのリビジョンによってこんなに違うものなんでしょうか。使っているチップは同じであるはずなんですが...ついでにノイズフロアも上がってますね。OP-AMPのせいで-80dbはないでしょうから何か別の要因があるはずです。

実験の結果...理由がわかりました...問題はおそらくPCカードにあるのではなくマザーボードや電源にあるのではないかと云うことのようです。高性能を発揮できたのはメインマシン(xw9400同等品)のみであって、実験用のML115G5を使うと途端に性能が出なくなることは確認できました。メインマシンはpci-eが4スロットもありちなみに全部埋まっていますし電力を喰うカードも同居しているはずなのですが、にもかかわらず全然問題がないという結果でした。
うまくすれば性能を発揮できる可能性はあるけれど...ML115G5で駄目とかになっても困りますよね。

ちなみに以前からあったカードは例によってOP-AMPを49722に交換し若干ですがノイズや歪が減りました。歪測定用としては満足すべき性能だしPCカードなので場所を食わず便利です。しかもアナログ電源なども別途用意する必要なしです。

測定ツールとしての192KS ADCのリサーチは意外な結末になりました。条件付きではありますが何故か最も過酷な環境で動作しているPCカードが良かったとようです。カードは中古で買ってきても十分なんですが最近みかけませんね...以前は中古で半額以下で買えていたんですが。ちなみにこのOSはVISTA 64bitです。本当は2003 Serverを使いたいんですがドライバが動作しません。