歪の少ないカード


意外に歪の少なかったカード

たいして期待もせず試してみたPCカードですが、歪成分の測定用としてはノイズが多いこをと除けばそこそイケているのではないかと思います。盛大なノイズが乗っている電源を使っている割には成績は優秀と云ってよいかと思います。

わざわざFireWireのADCを使うこともなかったかなというところでしょうか?外付の場合は金属の筐体のおかげで安定した測定ができる可能性が高いので...とりあえず両方使えるようにしておきましょう。

歪の出方がADCのチップによって違っているのは確かで、ノイズフロアが低く優秀なADCであっても高調波成分が信号に付加されるので必ずしも歪測定には向かないこともあるようです。


しかし最近は測定器ばっかりいじっているので本末転倒とも云えるありさまです。クロックの実験もデジタルアンプでやったくらいですからお粗末かもしれません...自作の実験が大変なら出来合のマスタークロック発生装置を購入してきてもよいのですが中古であったとしてもそこそこ高いお値段となることもありますしDR1というかDSD系では44.1KHzの整数倍以外−強いていえば44.1KHz以外−は必要ないのでもったいない気がしますね。
実際の装置を50Ωなり75Ωで終端してどれくらいましな波形を出しているものか広帯域のオシロで測定したい気持ちもありますが...1Gz以上の帯域で測定などしてみれわかりますが立ち上がり部分などはそうそう綺麗なものでもないと思いますよ。なのでそこそこ安定なルビジウムを分周してそこそこ綺麗に仕上げたクロックと、同じようなルビジウムを使って数十万円あるいはそれ以上かけて作ったクロックと?必ずしも後者が優れていると言い切ることはできないでしょうね。たとえばその両者を比べたときさあどちらがいいかというと...仮に後者が良いとしてもそれを聞き分けるにはどの程度の再生システムと敏感な耳があれば良いのでしょうか?
ルビジウムの短期周波数安定度は100ppt(0.1ppb)くらいはあるでしょうし一定の室温ではそうそう変動するものでもないでしょう。しかも耳が何を聞き分けているかについて検証するのはおそらく難しいことでそれがジッタとか位相雑音とかであるという保証は何もないと思います。
セシウムクロックで聴いたらルビジウムに圧倒的にまさる異次元の音だったと云うことを書いているサイトもありましたが...人間の感覚ってそんなにすごいんでしょうか?訓練して聞き分けられるレベルというのはいったいどれくらいなんでしょうかね?