(続)互換Trの実験


実験用基板です

プリアンプのウオームアップ用AC電源はバラックで放置でしたが、箱に入れないとなんか落ち着かないので、タカチのケースを注文しました。

現在のレギュレーターボックス(外付レギュレーター)の回路を箱に移植してもよかったのですが、どうせなら新しい回路を試してからにしたいと思ってNO198の±15V電源を組んで音を聞いてみることにしました。

基板は頒布していただいたもので、本来は2段ダーリントン用に作られていますが、シングルTrのエミッタ出力に変更してあります。ろくに回路も見ないでトライしましたが、問題なく1発で動作しています。確認用の2440で発振や盛大なノイズがないことを確認できました。縦に長いオシロは床に上向に置けるし、やっぱ昔から使っている2430(A)とか2440は操作に慣れているので使いやすいです。初期のデジタルストレージの名作ではないかと。

余談でしたが、まずは互換Trで音出しをしましたが、これといって悪くはないのですが、やや平面的で伸びきらない感じがします。帯域バランスとしては中高音寄ですが全体的にすっきりしています。

あまりよろしくなかったのは互換Trのせいではないかと、写真の通り、指定部品であるA606・C959に戻してみました。で、本来なら「ずっとよくなった!」で終わるところなんでしょうが、残念ながら、本家に交換したとたん、平面的で伸びきらない感じがさらに助長され、何を聞いているのかわらなくなってきたように感じます。帯域バランスは中低寄りで全体的にどんよりしています。

これで互換Trのテストは2回目ですが、完全対称のファイナルでのテスト結果と、電源の制御Trのテスト結果は、良く似ているのではないかと思います。

この電源は互換Trに戻し、電解(BGBP)をとっぱらって、フィルムに交換したら良くなるかもしれません。出力の電解は10μですがこれでも容量が大きすぎるのかもしれません。

追記1:電解とオレンジのフィルムをとっぱらってトリテックの2.2μのフィルムに交換したところ、奥行きや広がりが出て低音が締まった感じになりましたが、音色的には整っていないと思いますし、まだ調整が必要だと思います。