T0−5用のヒートシンク


本日たまたま秋葉でみつけたヒートシンク


T0−5用のヒートシンクは意外なキーパーツで、パワーアンプを製作する際には、是非とも欲しいもののひとつです。しかしながら、世の中的にはほとんど需要がないためか、最近めっきり見かけなくなっています。

TO−5用もどきというものはそこそこ見かけますが、素人オーディオが考える良いモノとは、Trをはめ込んだときに、キャンのリード側のエッジ部分(フィン)がちゃんと収まるように溝が切ってあるものです。この溝がないものだとTO−5をちゃんとはめ込むことができませんし、若干熱抵抗も大きくなるはずです。ちなみにA607/C960の純正ヒートシンクにもちゃんと溝は切ってあり、はめ込んだらなかなか取れないようになっています。それから、溝が切ってあっても、微妙に径が違っているため、異様にきつかったりスカスカだったりするものがありますので要注意です。

パワーアンプのカスコード/カレントミラーのTrの熱損失は300〜400mWに達するので、ヒートシンクなしの場合、破壊は免れたとしても、極端に寿命が短くなる可能性があります。このヒートシンクの高さは15ミリですが、最低限この程度の大きさが必要かと思われます。

このように筒状で縦方向に長いのでなければ、水平方向にフィンのついたものになりますが、その場合、実装密度を下げなければならないので基板が作りにくくなります。A606/C959の場合はコレクタがケースに接続されているので、隣のTrと接触するのはまずい場合があるからです。

Trのトップにヒートシンクに接着してもいいですが、全面を巻き込むようには接着できないので、熱抵抗が大きくなるのと、部品の使い回しがきかなくなるので、厄介ではありますね。



その後、もういちどお店に行って在庫の奥底から出してもらったヒートシンク。お店のビニ袋がリアルかな。

ちなみに、一山いくらみたいな値段にはしてくれませんでした。ちゃんと数えてかけ算してたような...素人オーディオの標準部品ということでストックしておきましょう。