LH0032プリのAC電源(トロイダルトランス編)


某オンラインパーツセンターから届いたトロイダルトランス:1次 115−0/2次 18−0 ×2回路 


Rコアトランス(50VA)がよろしくなかったので、大容量のトロイダルトランス(225VA)を発注しました。当日配送してくれて助かりました。しかも送料はアマゾンのお急ぎ便よりちょっと高いくらいです。

トランス自体はEUで製造されているっぽいです。特徴的なのはリード線を使わないで巻線(ホルマール線)を直接引き出してきているところでしょうか。オーディオ的には有り難い仕様だと思います。製造側としてはコスト削減のためにやっているのでしょうが...
前情報として軍曹さんからこのシリーズのトランスのことを聞いた際には、1次側の線が切れちゃうくらいに細いということでしたが、225VAの場合にはそこまで細くなかったので助かりました。

テスト(試聴)はXLR4Pでトランスの2次側の接続を差し替える方法で行いましたが、このトランスは見通しのよい音で、情報量も多く感じられるようでした。その代わり高音域が強調・脚色されるところはよろしくありません。ボーカもリバーブが強くかかったように聞こえます。リファレンスのトロイダル(コーセルドロッパ電源用)と差し替えるとかなり違って聞こえるのには驚きました。リファレンスは癖がなくニュートラルです。質感の表現も的確ではないかと思います。そのかわりやや見通しが悪く曇った感じになります。

AC電源は、ぼろが出ない方が良い場合(おもにCD)に使うことが多く、多少の脚色があった方が楽しく聞けると思います。ですのでこの225VAトロイダルは当素人のオーディオでは採用とさせていただきます。なお、AC100V入力全波整流で無負荷時DC22.5V程度になります。15Vにはちょうどいいかもしれませんが18Vだとちょっと低めではあります。

追記:XLR4Pのコネクタを介さずにSBDと直結してみましたが、さらに癖は強くなるものの、鮮度も良くなったように感じます。価格を考慮するとベストバイ!コンポーネントかもしれません。ただし、たった数十mAの負荷に対して225VAのトランスは不要です。別の用途に流用することも考慮し、容量対価格からお得なタイプを選んでいるだけのことです。あるいは切れそうな細い巻線は困るので、大きめのものを選んだだけのことですので、ご了解ください。