集団?終段?トランジスタ


最近某半導体店で入手したRET 型番はあえて不詳ということでお願いします


ちなみに、GOAパワーアンプにはどんなパワートランジスタを使ったらいいのでしょう?音的に過去の名器しか使えないということになるとかなり厳しい状況になりそうです。
電池式ならモトローラ(3055/2955)もありでしょうけれど、ほんとに大出力を期待するならやめた方がいいです。大電流でHFEが急激に低下しドライブ段に負担がかかり、所定の出力が得られるがどうか微妙です。2N3055って壊れないトランジスタとして有名でしたが大電流でHFEが低下するために暴走が起こりにくかったっぽいです。

モトがダメなら何を使うかですが、次なるターゲットはオーディオ用の集団トランジスタではないかと。いくつか候補はありますが、私個人的には日電のEBTにはダメ出ししたいです。大電流でVCE(SAT)が増大し、またまた所定の出力が得られない(電圧利用率が悪くなる)可能性があります。残るは元祖?集団トランジスタのRETでしょうか。サンケンのSLPTというのもありましたがTO3はさすがに入手難(モールドならあるみたいです)なので惜しいところです。

RET(リングエミッタートランジスターの略ですよ)はモノによっては特性が良かったりするのではないかと...しかしながら大電流でHFEが低下する傾向はとくにPNPでは否めません(EBTほどひどくないですが)。まあでもこんでもプレーナーとしてはいい方なんでしょうね。

リファレンスとしては、B541/D388、A649/D218、A747A/C1116Aなどなどがあり、メサ型のHFE直線性は見事なもので、サーマルランナウェイで壊れ易いトランジスタの代表でしょう。RETは音質的どこまでリファレンスに迫れるでしょうか?実験するのはきっと年末とかでしょうけれどね。