VoIP電話ってどうなの?

最近はオーディオとは関係のないことばかり書いてますが...もちろんオーディオの記事も書こうと思えばそれなりに書けるとは思いますが種々の理由により差し控えているということもございます。

今回はVoIP電話についですがWAN側からルーターやProxyをいとも簡単に通過してLAN内のIP電話にパケットを送れてしまうというのにはいまさらですが驚きではありました。自宅のLAN内には設置したくないのでProxyを別けるかそもそも別の回線でインターネットと接続した方がよいかもしれません...ONUにサービスポートが2つあって1つはDHCPでグローバルアドレスを1個振ってくれるのでそちらを利用することにしました。グローバル固定アドレスのポートとグローバルDHCPのポートがあるのは不思議なんですが。

テストしたのはFUSIONと同様に月額基本費用400円の固定電話サービスですが(個人用で内線設定などがない)まったく問題なく使えています。コーデックもG711U/Aが通るので通話品質も悪くはありません。3G携帯のコーデックAMR-NB(ナローバンド)のようですがG711mu-lawに比べればかなり劣るしデーターレートを節約しているために最近の3G携帯やスマホの通話品質はあまり良いとは云えないです。ソフバンのiPhoneで通話するとモゴモゴして聞きづらいしドコモのFORMAも通話品質が落ちているように感じます(ちなみにAMRは可変ビットレートです)。

いまはやりのし放題プランは必ずしも得ではないので(後述)それをやらずに通話料金を節約する手立てを考えると自宅ではIP電話を使うということになりますが、たとえばFUSIONはNTTのフレッツの回線を使ってFUSIONがプロバイダーにならざるを得ないですし、あるいは他社のサービスでも回線やプロバイダーが制限されIP電話単体での提供はしていないのが実情です。素人オーディオのようにダークファイバーなどを使っているとIP電話を導入することはできないわけですが、ごくわずかではありますがFUSION並のサービスを単体で提供しているネットワーク会社も存在しています。提供価格は同じですがどんな回線でもアリなところがすばらしいです。IP電話に対応していないプロバイダーや回線でも問題なく導入することができます。

接続テストの続きですがIP電話をポートに直結して動作を確認(SIPサーバーへのログオン情報だけを書き込めばOKです)したあとルーターかまして動作させましたが余っていたARX640ではSIPがうまく通らなかったので設定に時間がかかりました。この機種はコマンド体系がアライドの他のルーターとは異なりセットアップファイルを共用できないしIPフィルターが使いにくいので不評のようです。新品を格安で買ったので良しとしますがパフォーマンスも600Mbpsが限度のようです。改造してクロックを上げるなどすれば別でしょうけれど。

携帯のかけ放題プランが普及すると世の中的にはIP電話を使う人は減るかもしれませんが、3G携帯(あるいはスマホ)の通話品質はあまり良くないし地下など電波が不安定な場所では有線の方がよいです。そもそも仕事以外で長電話をすることもないですし。

ちなみにドコモの場合はガラケーの電話をかけ放題のプランは音声通話だけにすれば2200円なので安いですがメールを受けられるようにするためにパケットパックを入れるだけでi-mode料金とセットで4000円近く増額になってしまいます。かけ放題でメールも受けるというだけで6000円程度が最低料金になります。4000円あればソフバンのスマホを1台もつことができますし3Gの遅い回線にしてはデーターを使い切れるわけはなくあまりに高い設定のように思えます。これまでお得だった音声通話をしないスマホタブレット)とセット割の場合にはガラケースマホの両方にデータープランを導入しなければならないためセットの最低額が1万円くらいになります(データー2GBの最安料金の場合でも)。