アウトランダーPHEV充電泥棒 とは

アウトランダーPHEVの充電泥棒とは?

日産自動車の販売店に設置してある急速充電器はリーフ発売当初より基本的に無料開放していたが2014年5月中旬頃から有料化され(日産のリーフオーナーが月額会費を支払って加入している)ZESP会員以外が充電する場合には1回500円課金することになった。初期に設置された急速充電器は課金装置を取り付けていないものがほとんどで施錠しな限り誰でも使うことができてしまうが、販売店によってはリーフオーナーへの利便性を重視し課金装置を取り付けていない急速充電器に施錠せず24時間使用可能な状態としていた。この誰でも使用できてしまう充電器を充電器をアウトランダーPHEVのオーナーが(人のいない夜間に)無断で使って充電する行為がネットでは「(充電)泥棒」と称されているようである。泥棒というのは課金されていることが明確に表示されているにも関わらず料金を支払うことなく使用するということが根拠のようですが、夜間、係員等が不在な状態で使用すれば、当然無料使用の許諾など受けていないし、かつ、料金を支払うことなく使用可能な状態を狙って使用していることになり得るでしょう。無断で使うのは「犯罪」に当たるとして警察に通報されたという事例もあるようです。なお、リーブ(充電)泥棒は存在しないけれどアウトランダー(充電)泥棒が存在しうる理由については後述致します。

1)日産の販売店では課金装置の取り付けられていない急速充電器に対しては漏れなく有料である旨を表示している。かつ、課金開始までに課金する旨を充電器に表示するなどして周知していた。従って、有料である事実は急速充電器を利用していた利用者の多くはその事実を知り得ていたはずである。
2)課金されている事実を知りながら無断で使用することは「盗電」という立派な「窃盗」であって、防犯カメラなどが設置されていれば悪質な利用者を摘発することは十分有り得ると考えられる。過去に名古屋駅のコンセントを無断で使用しパソコンを充電したら警察に窃盗で逮捕されたという事例もある。盗電という行為はガソリンのように「目に見えるモノ」を盗んではいないのでOK!のような意見もあるのかもしれないが施錠されていないガソリンスタンドでガソリンを入れるのと何ら変わりはないはずです。

上記1)2)のごとく夜間に限らず料金を支払うことなく無断で使用した場合は限りなく犯罪に近い行為であると考えざるを得ないですし、料金を支払って利用している方々からの不満(摘発すべしという意見)が出るのは当然ではないかと思う次第です。それなら(批判されるくらいなら)課金装置が取り付けられた急速充電器を堂々に使うようにしましょうなどの発言はネットでは(ほとんど)ないようで(ココが充電泥棒の本質なのですが)無料なら充電するが料金を支払うなら充電したくはないという考えが根底にあるのではないかと推察致します。12KWフルに充電したとしても料金が500円では高すぎて割に合わないから無料でないと意味がないということは容易に推察できるところですし、云ってみれば中途半端な電池の容量でしかないために起こりえるジレンマということでしょうか。

充電を課金されると電池で走る意味が薄れてくるのはPHEVの宿命とも云えるものです。現状、充電装置の使用料は1回あたりの定額あるいは使用時間に比例するシステムになっていて使用した電力とは無関係ですから(時間比例の課金方式の方が単位時間あたりの料金が高額である場合が多いです)。

ちなみにですが三菱が運営しているチャデモチャージネットワークは個人会員が月額1000円で充電代金が無料になりビジターが使うと1分40円(20分以上は800円)なのでビジターは日産より高いです。しかも漏れなく課金され無料で使うことはできません。チャデモチャージのカード有利なのは関東近辺では首都高速と三菱の販売店になるようですが首都高の充電器は駐車スペースが狭いトイレ休憩専用みたいなスポットに置かれていることが多く駐車スペースをガソリン車に占領されている場合もあり、しかも停車中に携帯電話で延々と通話され使えないという状況にあることも少なくないです。たとえば志村料金所上りなどはその典型例です。東名海老名が混雑して使えなかった場合の用賀上りは便利かもしれませんが海老名から用賀は30キロ以上あるので高速走行では消費が激しく充電を伸ばせないかもしれません。メリットがあまりなさげなのでおそらく会員数が少ないと思われ充電器が空いている確率は高そうですが設置場所がよくないです。広い場所にあるのは首都高では大黒くらいでしょうか。

泥棒をなくすためには日産自動車が設置する急速充電器に漏れなく課金装置を取り付ければよいことになるのですが、あとから課金装置を取り付ける方がコストがかかるため、であれば新しい充電器を増やした方が得策であるということになるのではないかと推察致します。つまりは無断使用可能な充電器は当分なくならないということです。一部にパスワードを入力しないと使えないようにするという話もあったようですが実施してみると面白いかもしれません。当該車種オーナー様がどこぞで入手したパスワードを打ち込んでいる姿が見られるかもしれません。パスワードがかけてあれば言い逃れできないですよね。不正アクセス防止法?に抵触するのかみたいな議論も面白そうです。

アウトランダーが某所で充電(公共施設)した結果について

アウトランダーの充電が終わったあとの画面をたまたま見ることができましたのでレポート致しますが...
1)充電は1回30分と決まっているが充電を30分まるまる行っている(残り時間が0分0秒になっている)もし途中で止めたなら残り時間は0にはならない
2)30分かかって充電できたのは7.19KW/hでしかなく充電率は87%にしかならない(満充電=100%)

充電量が7.19KW/hで容量が87%になったということであれば、電池の容量が12KW/hなので10.44KW/hまで充電したことになり残り3.25KW/h(27%)の状態で充電を開始したことになる。チャデモ充電は容量の小さい電池であろうが大きい電池であろうが30分で充電率が90-100%になるように実行するので容量の小さい電池(あるいは充電開始時の充電率が大きい場合も同様)の場合は単位時間あたりの充電電力量が小さくなることになる。アウトランダーの場合は27%から開始して87%になっているのでチャデモの動作としては真っ当であるが30分で充電できたのはたったの7.19KW/hであるということになってしっまっているようです。

あくまで個人的な意見ですが、この程度の電力量ならわざわざ充電設備にまで出向いて30分かけて充電するまでもないと思えてしまいます。1KW/h27円だとしても200円に満たない額なので時間を潰してまで充電する価値があるのかどうか疑問です。もし先客があった場合には最悪の場合1時間かかって7KW程度の充電ということにもなりかねないです。アウトランダーは先客が終わるのを待っても充電していたようなので時給200円とか300円の暇なバイトと一緒って感じですね。

もし夜間電力であれば1KW/h15円くらいなので100円ちょっとです。だったら夜中に日産(あるいは無料充電設備)に行かずともご自宅でコンセントから充電すれば良さそうなものです。100円で泥棒呼ばわりなどやってられないでしょうしね。

ちなみに写真を撮影した某公共施設では、アウトランダーがひっきりなしに訪れていたことを申し添えましょう。しかもかわいそうに電気自動車のiMiVEがアウトランダーのあとに並んで待っていたようですが途中で嫌になったらしく退散して行かれました。さすがにiMiVEはかわいそうでした。三菱さんも売るばかりでなく充電設備の充実に努力して欲しいものです。無料の充電設備にアウトランダーが集まってくるというのは当該充電設備に限ったことではなさそうです。

あ、それからもうひとつ、夏場に使うエアコンはエンジン回ってなければ掛からない仕様のようです(コンプレッサー式ということでしょうか)。なのでエンジンを回さないで夏場をしのぐなどできないと思います。電池だけではエアコンを使うこともできないので結局はガソリンは使わなければならないです。タダ充電できたとしても全部タダってわけにはゆかないようです。なので、ますます、充電などほどほどにしておけば良いのではないかと思えるのですが。


後日談

充電論議もどうでもいいかなみたいになってきたようですが、世の中の認識としては設置してある急速充電器は電気自動車のために設置したものでPHV/PHEVのためではないというのがコンセンサスになるつつあるようです。現に公共施設の一部では電気自動車は無料で充電してもよいがPHV/PHEVは使用の対象外になっているようです。

来年4月から国内自動車会社が出資して充電設備を運用する会社を設立することになったそうですが日産の電気自動車のオーナーが入会すると月額3000円だそうです。日産の営業所だけ使えるプランもありそれは現行通り1500円です。プラス1500円で使えるところはかなり少ないので新会社がどれくらい真面目に充実させるかによるところが大きいでしょう。こ外資は参加していないし入会資格は各社の車を新車で購入した場合となる見込みなのであるいは外資のタダノリ防止ともいえるものかもしれません。安い電池を武器に攻勢をかけられても肝心の充電設備を使えないのでな売りようがないということでしょうか。緊急性を考慮し非会員でも使えるようしているとは思いますが利用料金は異様に高かったような気もします。


これらの記載はすでに過去のものとはなっていますがホームセンタ−などで無料解放している充電設備にPHEVやテスラが集まるのはよく見かける光景です。事情はあまり変わってはいないようです。テスラなど電気代にしたらおそらく1000円以上は一度に充電できると思うのでかなりの大判振る舞いです。公平性を確保するためには有料化すべきではないかと思われます。あるいは買い物を幾ら以上したら無料で充電していいですよのパスワードをもらえるでもいいでしょうけれど。

高速など公共の充電設備ではすでに大電力を充電するテスラなどの対策として充電電流を最大96Aに抑えるように設定しているようです。充電時間が延びてしまうのでよろしくないのですが前述のごとく大容量電池車では採算が悪くなるため対策せざるを得ないのでしょう。

車載電池の容量が大きくなってくるとさすがに充電ネットワークの運用も厳しくなってくるはずです。将来的には電池の容量が大きい車種については充電代金を高く取るということをしても良いように思われます。