クロックの純度を上げるとどうなるか?

電源を供給するのでさえ面倒であるため(とにかく何系統も要るので面倒なんですよ)放置してあった基板を久々にいじってみたところ位相雑音が非常に?少ないであろう信号を取り出すことができるようなのでCDPのワードクロックを作って試聴してみることにしました。

こちらで所有しているスペアナは2004年頃に高性能?と云われていた古い機種ですし(でもAgilentのE44xxシリーズよりはずっとましですよ)もともとスペアナでルビジウムなど極端に位相雑音の小さい信号を評価することは難しいわけですがとりあえずスペアナでは歯が立たないほどの信号純度であることは確認しました。

もちろんいろいろな基板を組み合わせてやっとWORD CLOCKを取り出せるようになるわけですし周波数の設定にはPCが必要で面倒ばかりです。

どんな音になるのか聞いてみましょうというところですが...迫ってくるような広がりと迫力のある感じを期待していたのですが...実際には癖がなく自然で淡々とした感じに聞こえます。なーんだたいしたことないなぁというのが最初の印象ですがCDをとっかえひっかえ聞いていくうちに「どっかで聞いたことがある音だな」と思うようになりました。

音質の評価には最近はSACDではなくCDを使うことが多いです


たとえばこのCD(LP)はカーペンターズの名盤 CLOSE TO YOU ですがCDで聞いている音が昔々リムドライブのちんけなステレオでかけたLPの音に似ているような気がするのです。もちろん周波数特性や歪みに関してはCDの方がずっと良いと思いますがリムドライブあるいは手回し(ベルトドライブでもいいですが)で聞くLPの音といいましょうかそんな感じに聞こえるのです。ほかに強い印象がないからといえばそうなのかもしれませんし気のせいといえば気のせいなのかもしれませんが...

デジタイズ(A/D)するときにどんなクロックを使っているかわかりませんしあるいはその純度が低い場合は再生時に純度の高いクロックを使う意味があるかどうかはわかりませんが...再生系のクロックの純度を上がてゆくと癖がなく自然になりA/D D/A変換のプロセスがなかったこと近づく...マスターテープかLPかを再生している感じに近くなるようなまあそんな気にさせますね。

ということで素人オーディオとしては「クロックの純度が良くなるとCDがLPのように聞こえる」ということを申し上げておきたいかと思います。

分解能が上がったとか音場感が出できたとかそんなことで喜んでいるうちは本物ではないんじゃないかと...ましてやメリハリがついて良くなったなどはダメダメなんじゃないかと思うこのころです(素人オーディオが勝手に云っているだけですが)。