G0Rbはどんな機械? - 素人のオーディオ

以前G03XとAntelopeについては感想を書いた記憶がありますが今回はG0Rbをリスニングルームに持ち込むことができましたので感想を書いてみたいと思います。

まずは先入観なしに音を聞いてからフタをあけて内部を覗いてみました。予測が当たっていた部分とそうでない部分とがありますが、電源構成についてはほぼ当たっていました（どんなオーディオ機器でも大体は同じですが）。キーとなる部分にどんな部品を使ってどう料理しているかについては予測が外れましたが、意外な部品（わざわざこんなモノ使わないでしょ）なので当たりっこないでしょうねえこれじゃ。

実はこの部品は素人オーディオも試したことはありますが別段性能がよかった訳ではないので採用してはおりませんでした。云うなれば部品の型番としても使わないでしょですしカテゴリとしても使わないでしょのダブルですから意図的な採用である可能性が高いと思われます。素人オーディオとしてはあまり感心はしませんけれどエソさんとしてはこれがいいということのうようです。

G0Rbの特徴は「これがルビジウムの音」というくっきりはっきりエソさんらしい第一印象の良い音ということではないかと素人オーディオは思います。滝壷（ナイアガラ）的さわやかな音といいましょうか「ルビジウムらしさ」を重視した音作りではないかと。反面やや平坦で真ん中に寄った感じになり（これが良いと評価する向きもあるでしょうが）質感のリアルさよりも「ルビジウムらしさ」が耳につく感じがします。

察するに電源構成と先ほどの意外な部品が音を作っているようですがウエイトが高いのは電源ではないかと思います（その後ルビジウムの癖もかなり色濃く反映されているらしきことが判明）。この価格にしては失礼ながら十分にコストをかけているとは思えない内容で残念ではございます。しかしながら適所にオーティオ的に良いとされる部品などを配して安っぽくならないように工夫されているようです。しかしまあ高級オーディオ製品というのは外観にかなりのコスト配分を行っている場合が多くパネルなどは贅沢なものが使用されています。しかしがなら内部とリアパネルはメッキした鋼板ですしリアの電源スイッチなども特に高級なものではないようです。スイッチの配線も片切ですから見えないところは意外にお粗末かもしれません。

それから使っているルビジウムはPRS-10ですがやはりFEなどにくらべれば安定度はあまり良くないようでした。たとえばFEの10MHZを外部から入れてやれば動作するわけですが内蔵のPRS-10からFEに切り替えるとたとえばτ=1secではアラン分散の値は半分以下に減りました（ジッターが多いのはPRS-10に起因することが証明できたわけです）。ワードクロックのライズタイムもさほど高速という訳でもなくオーバーシュートやリンギングを減らすために通過帯域を制限しているようです。

G0Rbはルビジウムを内蔵したワードクロックジェネレーターとしては国産唯一の存在であって、しかるにルビジウムらしさを出さなければならないという命題があったのかもしれません。その点においては確かに成功していると思いますが、ルビジウムらしさよりもリアルな質感を求める向きには若干不満の残るところではないかと素人オーディオは思います。

期間限定！G0RB位相雑音特性（アナライザの測定限界を示している風）

いつものことながらVCXO評価用のアナライザでルビジウムを測定するのは無理みたいですね。
それはいいとしてチャートからはOCXO系のルビの位相雑音特性は極めて素直なものであることが伺えますがワードクロックにコンバートしてみると必ずしも素直な音ではないのが不思議なところです。前述の通りG0RBには10MHzの外部入力があるのですがそこにFEを接続して聞いてみると傾向の異なる音になるような気がします...ということで癖のある音は当該ルビに起因するものと推察されるわけでございます。実験で確かめていますので示唆されると云ってもよいでしょうか。

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例によりまして但し書きでございます
このブログはあくまで素人が好き勝手に書ていることであって（このブログの趣旨をご参照ください）内容の真偽に関するご判断はお読みになった方それぞれにお任せ致します。あるいは当方が取り上げている商品等をお持ちである方がお読みになられた場合にはあまり良い気分がしない場合もございましょうが、オーディオのように個人の物差しが千差万別という場合においては、商品の価値判断には唯一絶対的な尺度のみが存在するものではなく、ましてや他人の意見も必ずしもアテになるものではないとお考えいただきたく。

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