最近のTルビはどうなってるの?

最近も時々オクではTルビを見かけますねぇ。製作者ご本人様は決して内部写真を公開しないようですが、落札された方が再出品されたオクでは公開されていることが多いです。現在出品されているものは通電200時間ということですから最近購入したものである可能性が高いでしょう。

内部写真を参考にした推測でしかないですが100×150くらいの大きさのユニバーサル基板に電源回路が組んであって電源としてはこれがすべてのようです。スペース的に大容量のネジ端子型ブロックコンデンサを取り付けるのは無理でしょうしそのような構造および配線にはなっていないようです。

基板にはニッケミLXZとそれより若干グレードの落ちるKMGらしき平滑用コンデンサ各2本合計4本が使われているようです。平滑コンデンサの代金はおそらく4本で1000円はかかってないでしょうから販売価格の割にはローコスト化されていることがわかります。コンデンサの容量までは読み取れませんが基板の大きさからコンデンサの径が15mmとか20mmとかそんなもんでしょう。さほどの大容量というわけでもないと思います。

電源回路自体はよくわかりませんがおそらくは三端子レギュレーターをPNP Trでブーストしたものだと思います。以前はブースト用のトランジスタがシャーシに熱結合されていましたが今回は基板にヒートシンクが2つ載っていますのであるいは大きい方のヒートシンクにブースト用のトランジスタが取り付けられている可能性があります。

ということで高級と称しているプライトロンのトランスを使っている割には電源部は???というレベルではないかと想像します。いかに料理する甲斐のないLPROとはいえどもこの程度の電源では役不足でしょうね。

付け加えれば基板やトランスの配置も気になるところです。一般論としてルビジウムから最も遠い位置(漏洩磁束の影響を受けにくい位置)にトランスを配置するはずでしょうけれどルビジウムの真横にトランスです。真横に基板の方が妥当ではないかと思います。

しかしまあ何台も作っているとすれば毎回ユニバーサルで手半田するなどやってられないとは思いますが...もし素人オーディオが同じことをするならローノイズ高安定電源をテストしてテストが終わったところで基板を起こすでしょうね。平滑コンデンサには基板型のコンデンサは使わないで大型ブロックコンを使うでしょうね。その程度であればまともにやってますと宣伝してもいいかなというところです。

素人オーディオ的にはLPROそのものがオーディオ用としてどうなのか?と思いますし、ましてやこの程度のクオリティでスタジオユースを想定するというのもどうなのかという気も致します。電源を入れっぱなしで放置するのも何だか怖いです...

ということで...ルビジウム超初心者のためのTルビ解説でした...お役に立ちましたでしょうか??

もちろんD式電源とかP社のトランスの類を手放しで喜んでしまうのはどうなんでしょうかということでもありますが。そういうものはオーディオのハニートラップみたいなものかもしれないということですね。

Tルビのオーナーの方よりこの記事の信憑性についてコメントをいただきました。概ね記載の通りではないかということでした。
情報提供ありがとうございました。

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