簡易位相雑音測定

激安で入手したVCO PLLアナライザを使ってみました。マニュアルをダウンロードして読んでみると何だか難しいことがいっぱいでしたが、使ってみるとあまり苦労しないで測定できる?ことがわかりました。
しかも画像ファイルでハードコピーできるのでデーターの保存も何とかなりそうです、ただしファイル名を勝手に付けてくれないのが唯一面倒ですが。


さてこれはNTPX26ABというTrimbleのZ3801A互換GPSDOの位相雑音特性です。
残念ながらオフセット周波数は100Hzからですが1KHzの位相雑音は-120dbc前後にはなっていますので実用の範囲ではないかと思います。スペアナのオプションに50万円払えば10Hzから測定できますが測定系の残留雑音はもっと多いかもしれません。
100Hz-200Hz付近にあるピーク(ひげ)は測定系の残留雑音らしくどのようなサンプルを測定してもほぼ同じように出現します。10KHz以降では-140dbc程度のフロアが見えていますが本来は-150dbcとか-160dbc程度になるはずなのでしょう。全体的に-20db(下方)にずらしてやれば真の値に近いということでしょうね。まあそう考えればいいようなものとしましょう。

しかし投資額が非常に小さいのにこのパフォーマンスは驚異的です。ルビジウムやGPSDOには歯が立たないにしても簡易測定としては十分なレベルではないかと思います。これ以上を望むのであれば数百万するシグナルアナライザが必要でしょう。

2000年とか2001年頃の最新技術レベルがこの測定器らしいですから10年遅れていますが、10年のギャップを飛び越えさらに真実に近い値を知るには高級国産車1台くらいのお金がかかるようです。
でもおそらく-20dbずらしたのと大差ないと思うので素人オーディオはトライしませんけれど(笑)