RubiDacClock (FE-5680A)

知り合いからメールをもらったのですが、どこぞブログにFE-5680Aを使った可変周波数クロック?の記事があるというのでちょっと見に行ってみました。FE-5680A(恐らく未校正品)と以前ご紹介した232C経由で設定するソフトを使ったキットがあって125,000円ということでした。見てみると香港か広州から仕入れたらしいFEの写真が載っておりました。

周波数の設定確度については恐らく度外視している様子で、説明では、単にソフトで値を打ち込めばいいみたいなことになっていたようですが、実際には打った値そのままが出でくる訳ではないので、下4桁とか5桁がいい加減な値になっていることも有り得るでしょう。もしそれをやるなら最も近い設定値をちゃんと調べてユーザーに教えてあげるべきではないかと思う次第です。たとえば最初は規定の周波数に設定して出したとしても一度データーを書き換えてしまうと設定したバイナリ値がわからないことには元に戻せなくなります。

しかし知り合いのコメントがなかなか良かった。125,000円高いねえって云ったら...某マスタークロックよりはぼってないんじゃないのと...いうことでした。ストレートにそのコメントが返ってきたので思わず笑ってしまいました。

世の中にはいろいろな製品があって、それぞれの製品に客層というものがあるのでしょう。もしこのRubiDacClocKというものを無線関係の人たちに販売したらこの値段では恐らく売れないでしょうし、売れたとしても周波数合ってないじゃねえかみたいなクレームがつくでしょう。しかしながらオーディオ関係のユーザーにはありがたいお品として重宝がられるのかもしれません。

老婆心ながら申し上げますがFEの近くに電源トランスはかなり冒険ではないかと思いますし、クロックを扱うのに周波数がいい加減とか波形は見てませんみたいなのはナシでしょう。
しかしながらこういう製品が受け入れられてしまうところは、ターゲットをうまく絞ったマーケティングのうまさなんでしょうか。それに関しては某マスタークロックに関しても過去そうであったのかもしれませんね。

いろいろ勉強させられますねえ///