EFRATOM VS DATUM

現在最も多く出回っている10MHzルビジウムはEFRATOM/DATUMのLPROでしょう。すでに生産中止となったEFRATOM社の互換品をDATUM社製が製造しているらしく、ピンヘッダーなどにも互換性があるようです(両社は名前が変わっただけで同じ会社なのかもしれません)。
それぞれ1個ずつ購入して比較してみましたが、DATUM社の製品はウオームアップに多くの時間を要するようで、データーシートに書かれているように30分で定格精度に達するなどは実際には無理だと思われます。
一方EFRATOMの方はウオームアップがとても早く10分程度で定格精度に達するようです。つけっぱなしの機械にはDATUMが向いていてON/OFFの激しい機器はEFRATOMでないと難しいでしょう。DATUMはウオームアップに時間がかかるが安定度は向上する設計になっている可能性が高いです。


べったりとケースにねじ止めするため信越の放熱シートを間に挟むようにします(青と灰が混ざった色のシートです)。肉厚のあるアルミケースを使うのであれば放熱器は不要でしょう。へたに廃熱するとせっかくのオーブンの効果がなくなるので適当な大きさのケース全体を暖める方が得策でしょう。多少は寿命が短くなるでしょうが...


さて余談ですが、ピンヘッダーのコネクタはこのようなものがよさげです。圧接のリボンコネクタを使うと線が細くて大電流には向かない(実際には流れはするでしょうけれど)と思います。これなら大丈夫です。



電源についてですがSW電源は簡単でいいですけれど素人オーディオ的にはおすすめはできません。
オーディオ機器の近くで使うか同じ系統の電源を使うのであれば当然NGでしょう。
最近のSW電源はましになったかと思いケースに入れて負荷側をXLRコネクタで簡単に抜き差しできるようにしてみましたが、測定器の近くで動作させるには問題ありでした。小型のキューブPCもオシロを使うときには場合によっては消さなければならないでしょう。