幻のトランジスタ


シングルエミッターや出力段電源に使用されていたC984(まだ残ってると思います)


昔はどこの販売店でも1個200円とかで置いてあったC959が、いまや日本はもちろんのこと、USなどの主要国で価格が高騰しているようです。在庫している可能性が高いショップは検索できたと思いますが、US$10〜20くらいの価格であることが多く、とても注文する気にはなれません。素人オーディオが検索した互換?NPN・TRは、USでは、ほとんどというかまったく見たことが無いので、国内調達になると思いますが、日本で購入したとして、昔のC959のような値段ではないことも確かです。あるいは、普通の販売店(ジャンク屋ではないところ)で購入すれば、おそらく、USからC959を取り寄せるのと変わらないか、場合によっては互換TRの方が郄いと思います。

C959を好きなだけ買えた頃に、こんなに高価なTRを買って試そうなどとは思わなかったに違いないですが、C959の価格が高騰した現在では、元々郄い値段がついていた高性能?互換TRの方がお得という気もしなくもないです。それにしても1個200円で100個くださいみたいな...満足感に浸れるような数を一気に購入できない(在庫もないし、価格も郄い)のは寂しい気がします。

ところでむかーしの金田先生の記事では、シングルエミッタ−出力のラインアンプ回路があって、ファイナルの石はC984だったように記憶しています。メタキャンにこだわるのであれば、C959ではなくてC984でも良かったはずなんですね。C984はこのようにリードが長いため、絵の具のパレットみたいなプラスチックの平板に何十個か入れてあるのが本来の供給形態です。

ここまでC959が入手難ということになると、次なるTRを発掘しなければならないのは必至かと思いますが、果たして、どんな石が選ばれるのでしょうか?そこそこのビンテージものじゃないとつまらないという意見もあるかと思いますが。

で、海外の販売店の話ですが、おもしろそうな石を発見できたので、日本に発送してくれるかどうか問い合わせてみることにします。