CDPのオーバーホール

先日、某オーディオショップの方に「そろそろ3年になるから保証期間内に出しておきたいのですが」と相談したところ、じゃあ引き取りに行きましょう...とご快諾いただいて、本日、CDPを元箱に詰めてお持ち帰りいただきました。その方はいつも自分の車(高級外車)で来て下さるので、悪いなぁ...って思ってしまいます。ゆえにお義理でネットショップではなく、なるべくそのお店で買うことにしているわけです(たいしたモノは買っていませんが)。

しかしまあそのお方もオーディオにはメチャメチャ投資しているみたいです。定価で300万近くするSPケーブルを購入してしまうくらいですから、その凄さには脱帽ものです。メインSPはソナスのガルネリとJBLだという噂です。素人オーディオの2ランク上くらいのシステムではないかと...

で、あまり時間がなかったので、CDPを箱詰めする前にちょっとだけオディトールを聞いていただきました。ソナスはJBLの真横においてあって、ソナスが鳴っているのかJBLが鳴っているのかは音で判断するしかないんです。私も時々間違えることがあります。

まずはAC電源で普通に鳴らしましたが、これはソナスだとわかってしまう音です。ちょっと裏にまわってACを電池に切り替えて鳴らしたところ「あっこれJBLですか」と聞き返してこられました。そうなんです、電池を使うとソナスで鳴らしているのに3WAYホーンのJBLから聞こえるみたいに錯覚してしまうんです。私も自分で切り替えたくせに聞いているうちに忘れて間違えてしまうことがあるのですが、やっぱりそうだよなぁってちょっとだけ嬉しく思いました。

ちなみにビクターのSW−75をそのお店から買ったばかりで、仮配線状態で軽く低音は足してありました。セッティングについてアドバイスをいただき、今回はお開きでした。

CDPといいつつLH0032の話になってしまいますが、このようにリアルなプレゼンスを表現するには電池が最適だと思いますが、電池にもわからない部分があって、100%コントロールできている訳ではないのです。とてもいい音の電池パックとと、そうでもない電池パックができてしまいます。同じように作っているはずなのですが、電池のばらつきなのか、それとも他の要因なのかはよくわかっていません。ただ、何種類かのロットの電池があり、ロットによって大体似た傾向になるので、ロット間のばらつきである可能性は否定できないと思っています。

それから、電池パックの音は、同じ電池でも作り方によって(大きく)違うと思っています。年配のオーディオマニアの方、セミプロのミュージシャンの方、オーディオショップの方々に何種類かの電池パックを聞いていただきましたが、良いと云うパックはみなさん同じでした。同じロットの電池を使ったにもかかわらず、作り方の違う電池パックをブラインドで聞き分けることができるらしいので、作り方による違いはあると思うことにしました。

横道にそれましたが...CDPが戻ってくるまで、SW−75のセッティングでも考えつつ、映画でも見て過ごすことに致します。

CDPの組み立て調整にはとある名工の方が不可欠という話もあり、一時不在となった時期は製品の不具合が続出したそうです。3月末で生産中止みたいなことになると(現在は完全受注生産でおそらく注文が一定量たまったら製造される)体制が変わったりするので、やはり年度末前に出しておくことが、得策ではないかというところでしょうか。