まだ企画段階のパワーアンプ

ブログの目標がパワーアンプの製作なのに...全然進んでいないのが情けないですねえ。お正月も片付けに追われてダメそうだし。というよりですよ、例のEU系トロイダルトランスが欠品で来年まで届かないというところにまずもって問題があるということにさせてくださいまし。

やはり賢者がおられるようで、12V9.3A×2というトランスは先回りされて欠品になっていました。2次巻線を直列にすれば整流後でちょうど30Vで、電流はDC6.5Aくらいになりますから、8Ω50Wクラスのアンプの電源に最適と言えます。正負で各1個、合計2個使っても1万円で済みますから、トロイダルとしてはリーズナブルでしょう。

±30Vから取れる最大出力は約19V(RMS)になり、オディトールは6Ωですから、そのときのパワーは約61Wになります。ピーク電流は4.5Aなので、両チャネルが同時最大パワーに達した場合には9A必要ですが、瞬間的にであれば何とかいけるレベルかと思います。ピーク電流を片チャネル3.2Aに抑制した場合の連続出力は31Wになります。8Ωの場合は46W、3.4Aになるので、ちょうど電圧と電流がバランスしています。

トランジスタにはある程度の電圧がかかっていないとよろしくないので、6Ωにしては電流が足りないですが、最低30Wは取れるということでよしとしましょう。某オンラインショップには、WEBカタログ上、これ以上の電流容量のトランスはなさそうですし。

ちなみに、規格上ですが、サンケンのA764のVCEOは60Vです。実際には100Vを超えても問題ないことはわかっていますが、±30Vというのはこの石を使う場合には最適な電圧と言えるかもしれません。ICは6AですからPCの40Wをオーバーしないように作れば破壊には至らないでしょう。4Ωだとトランジスタが焼き切れる可能性があるので怖いですが。

ちなみに、トランスのバックオーダーをかけましたが、納期は1月16日予定とのこと。それまでに基本回路の実験ができれば効率は悪くないですね...