クレモナ オディトール


ソナスの2WAY(クレモナオディトール 旧型)

低音を我慢して中高音を綺麗にまとめた感じのSP(悪い言い方かもしれませんが)には、正直なところ興味がありませんでした。K先生ご推奨の3WAYホーンシステムには必ずと言っていいほと、低音にはALTECの416−8Aとか8Bが採用されており、その、反応が良くスピード感のある低音は今でも忘れられません。なので、自分なりに、3WAYホーンにちょっとだけ近いかなっと...思えるシステムをメインに置いています(当然オンケン3WAYにはかないませんよ)。
ですが、プリアンプなどを含め、何でもかんでもストレートに出してしまうシステムで聞くと、楽しくないソースも多々あるので、それは何とかしなければならないな...と思うことも事実です。

で、導入したのが、音楽のエッセンスをうまく抜いてくれるソナスです。
導入は新型(現行品)のオディトールが市場に出回ってしばらくしてからなのですが、どうもそちらに関しては欲張り過ぎの感がありましたので、残っていた旧型を某店から取り寄せることにしました。価格的にもそこそこリーズナブルで結果的には良かったのかもしれません。

もちろん、低音に関しては、ばっさり切られているというのが正直な感想ですが、その代わり、元ソースの中低音がどろどろして濁った感じであっても、すっきり系の方向でうまくごまかしてくれますし、もわっとした中高音をキリットした感じに作りなおしてくれます。オーディオ店のベテランディーラーに言わせれば「もちろんHi−Fiじゃないですよ、でもこういうのがあってもいいんじゃないですかね!」ということでしたが、確かにおっしゃることはわかるような気がします。

SACDなど、モニターSPでも十分楽しめるソースでも、プレゼンスよく綺麗に作り直されるので、むしろリアリティが増すように感じることもありますね。Hi−Fiを超えた?多少なりとも芸術の域にあるSPということで?専用のアンプでも作って料理してあげたくなるSPです。

NECで言えばA616/D155(25W)、サンケンで言えばA764/C1444(40W)などで、小出力のアンプ(それでも音圧が低いので40−60Wは必要でしょう)を組んでやれば、楽しいのではないかと画策しているところです。