DOSE RAE2

このDOSE RAE2はRAE社が上海の会社に作らせているCsI(Tl) PINフォトDi検出器を使ったの環境放射線量定装置です。ヨウ化セシウムタリウムを加えた結晶をガンマ線が通過すると蛍光(発光)が起こることを利用しているようです。波長が可視光(良くある黄緑の蛍光色)なのでフォトダイオードで充分な感度が得れるのでしょう。

夕方のニュース(TV)でアキバのエレパのおっさんが得意そうに「近日中に200台入荷しますよ」みたいなことを云ってたのを見た人がいるかどうかですが...そこに置いてあるのがRAE2です。すでに200台は全部売り切ったそうですけれど...

簡易測定装置なので日本の原発作業員がこの装置が使うとは思えませんが用途としてはそれっぽいようです。名前からしてDOSEですから積算線量を測定するものであることはそうなんでしょうね。セシウムを使って1μS/hで校正しているらしいですが分解能を考慮してもせいぜい0.1μS/hあたりからが実用範囲ではないかと思います。

この種の線量計で信頼できるのは日立アロカの製品らしいです。RAE2は0.01uS/hが限界ですがアロカは1桁感度が良いので環境放射能を正確に測定できるのでしょう。CsIのサイズが大きければそれだけ感度が上げられるのかもしれません。



ということで時々水を汲みに行っている某所に置いてみましたがこのあたりの数値は放射性物質が降ってきたっぽい値ではなかったようです。ホットスポットだったら少しは値が上がるはずですが都内よりレベルは低いです。水に放射性物質が含まれているかどうかはシャーレみたいな容器に入れて上から高感度なセンサを当てて測定するなどしないとわからないでしょうが(もちろんレベルが低ければ遮蔽容器に入れることが条件)、このあたりの環境放射能のレベルからは明らかに汚染されているとは考えにくいレベルであったということでした。ちなみにこ都内某所(道路際)では0.15μS/hを記録した場所があったので都内の方がよっぽどヤバイと云えるとは思います。0.15μS/h=1.3mS/yearですから最大無影響量と推定している2mS/yearに近い値です。

ということでしたが実はBALCK CAT SYSTEMSのGM45をゲットできたのでそのうちWEBにでも線量モニタを公開しようかと思っています。こちらは何でも測定しますのGM計数管なのでCsIよりは若干高い値が出るかもしれませんね。

むかーしむかーし放射線化学の単位は取ったような気がするんですが...しょうもない実験だけはおもしろがってやったような記憶が残ってますがそれ以外は全部忘れました。いい加減なことを云ってるかもしれないのでアテにしないでください。