PRS-10

以前新品を借り受けることができたスタンフォードのPRS-10ですが、そういえばそのうちどんな印象だったか書くことにしていたのですが実現していなかったですね。

このルビジウムはそこそこの価格で手に入るし作りが堅牢な云ってみれば扱いやすいルビジウムだと思います。PRS-10を搭載した某社の最高級クロックジェネレーターは有名ですよね。この製品がルビジウムは100万円もする高いものというイメージを作ったと云っても過言ではないでしょう。

さて実際のPRS-10はどんなものかと云いますと、位相雑音特性の良いOCXOを使ってルビジウムコントロールドOCXOを忠実に実現したものらしく確かに位相雑音という点においては優秀ではないかと(特性を見る限り)思われます。ただしτ=1sec-10secあたりのアラン分散についてはなぜか良くはありません。DATUM/EFRATOM LPRO方が良い値を示すこともあります。それからもうひとつ問題なのがHDです。特に2nd HDは相当レベルが高くLPROより30dbくらい悪いと思います。LPROのHDは比較的優秀で10thまで-60dbを割ることはありません。さすがのPRS-10もすべての面において優秀なルビジウムではなさそうであるということです。

回路図を見る限りですがけちくさい電流帰還型オペアンプ(秋月で200円かな)を使っているのでそのせいもあるのかなという気もしないでもありません。もちろんOCXO自体の問題という可能性の方が大きいとは思われますが。

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オーディオとは関係ないですが梅雨明け夏ですね。梅雨明けの1週間だけはとても気持ちの良い天気で最も夏らしいと云えそうですよね。
ですが夏場のいやなことのひとつが塩素臭い食べ物を出されることです。夏になると食品類の腐敗が早く進むため次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤が使用されるようです。高濃度で使用されわかりやすいのはイクラなどの魚卵です。イクラは冷凍なので夏だからといって濃度を上げてはいないでしょうけれど次亜塩素酸溶液にじゃぼ浸けされてから出荷されるそうです。それから会社の中においてある販売機などの無料の水や飲料を薄めるときの水にも次亜塩素酸は比較的高濃度で含まれていて水道水よりも塩素濃度は高そうです。閉鎖系無人で水を使う場合はこういう処置も必要なんでしょうね。
私は塩素臭に関してはかなり敏感なので使っていることはわかってしまい食欲をなくすことがあります。せっかく美味しいビールと天ぷらが台無しになることも...高級なお店ならこういうことはないかもしれませんが...でも食中毒が怖いのできっと使っているはずです。もちろん臭いでなく味がおかしくて気づくこともあります。イクラも明らかに味が変なことがありますから...もしスーパーから買ってきたら食して味わってみてくださいまし。

今度はどなたかに食品業界の裏話をお聞かせいただければということで!

ちなみに日本の水道水には塩素消毒以外の方法(水道水として送り出すときの最終処理なんでしょうけれど)を使ってはいけないことになっていますが、水メジャーを擁するヨーロッパではオゾンを使っているそうです。オゾンを使って消毒し地下タンクに埋蔵して眠らせた後(無臭になるくらいにオゾン濃度を落とす)水道水として供給するそうです。日本では残留塩素が水道水の証明みたいなことを云ってますけれど水が塩素臭かったら飲んでくれないのが欧州なんでしょう。